表紙の解説 

ムニンフトモモ Meterosideros boninensis (Hayata ex Koidz.) Tuyama (フトモモ科)
 

ムニンフトモモは小笠原の父島、兄島に生息するフトモモ科の固有植物。ムニンフトモモ属は南半球や太平洋諸島に約40種が知られているが、本種の分布は北限地として有名。戦後小笠原が返還された当初は父島に数株しかないとされ、東大植物園で増殖して植え戻しを行っていたが、その後の調査で300株以上生育していることが明らかとなり、植え戻しは中止した。花の色(雄蕊)が小笠原の植物にしては珍しい真紅で美しいことから、父島の街路樹や緑化樹に用いたら良いと思うが、空中湿度が高く、土壌の湿った沢地を好むため栽培が困難。(写真と解説:下園文雄)